開催日など |
日曜日休館 |
---|---|
料金 (大人) |
無料 |
見学時間 |
20~30分程度(目安) |
写真撮影 |
可能 |
予約方法 |
不要 |
公式ページ |
鯨って水族館ではまず飼育されていないし、ホエールウォッチングも運に左右されそうで
中々実物を見る機会が少ない動物ですよね。
今回の施設は東京海洋大学品川キャンパス内にあります。
隣接してマリンサイエンスミュージアムという施設があるのですが、
こちらは平日のみ開館のため今回はこちらのみ。
正門からキャンパスに入っていきます。一応守衛さんに声をかけましたが
名前を書くとか受付などの手続きはありませんでした。
正門から5分も歩かずに標本が展示されている建物が見えてきます。
建物はそれほど大きくありませんが、その中にみっちりと二頭の鯨の骨格標本が
展示されています。こちらはコククジラのもの。
体長12.79mで記録上、戦後の日本国内周辺で出現した個体では最大とのこと。
説明が載っていた展示パネルは2010年のものだったので今は更新されているかも。
鯨自体映像でしか見たことがありませんが、やはり大きさが桁違いですね。
頭骨が他の動物とだいぶ違っているのが驚きでした。3つの大きな骨で構成されています。
大きなお手々。ビンタされたらひとたまりもなさそう。
こちらはセミクジラ。体長17.1mで完全な骨格標本としては世界最大級のようです。
1956~1968年に実施された特別調査で捕獲されたものだそうなので、
こちらも現在では更新されているのかもしれませんが。
頭部の骨格が上のコククジラのものよりもさらに異形感があります。
何の資料もなしにこの部分だけ化石が見つかったら復元が難しそう…。
大きなお手々。柵で見ずらいですが指が5本あります。ちょっと親近感。
尾ひれ側の背骨の途中に骨が吊るされていました。
こちらは鯨の遠い先祖が陸上で生活していた時に後ろ足が生えていたので、
その名残として残っている骨盤の痕跡だそうです。
もう使わないものが未だに残っているって、ちょっとロマンを感じます。
そういえば尾ひれには骨が無いようです。皮膚と筋肉だけなんですね。
頭部だけですがツチクジラの骨格標本もありました。
セミクジラやコククジラと比べると、そうそう頭の骨といえばこうだよねという安心感(?)
展示パネルの絵だけみるとイルカみたいですね。
説明展示はそれほど多くありませんが鯨の分類などについても説明がありました。
イッカクが鯨の仲間だったのも知りませんでしたが、牛とカバが鯨の遠い遠い親戚とは…
事前に情報を調べていた時は、規模は小さそうだし展示もそんなに多くなさそうだったので
すぐに見終わりそうだなと思っていたのですが、思っていたよりは時間が経っていました。
大きさを実感することが難しい鯨のスケール感が分かっただけでも、
なかなか満足度の高い施設でした。