梅しそ雑記

私自身の興味にまみれた自己満ブログです

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森ケ崎水再生センターを見学

開催日など

平日(祝日は休み)

料金

(大人)

無料

見学時間

120分(実際はもう少し短い)

写真撮影

可能

予約方法

インターネット
公式ページ https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/business/b4/guide/sise-list/03-11/index.html

 

水再生センターはいくつかあるのでどこでもよかったのですが、なぜここにしたかといえば

東京モノレールで羽田空港に乗っている時に進行方向左側に見える、このコンクリートの

建物の中がどうなっているか気になっていたからです。

結果的には、見学ルートにこちら側の建物は入っていなかったのですが…

 

場所は東京モノレールの昭和島駅の近く…ではありませんので注意です。

私は思い込みで東京モノレールの改札に入ってから気が付いて、昭和島駅から

歩いて行ったので行けないことはありませんが…

京急本線の平和島駅もしくは大森駅方面からバスが出ています(森ケ崎バス停)

これは私がよく見なかったのが悪いのですが、入場する門がちょっと分かりづらいです。

時間になると黄色いジャケットを着たスタッフの方が、門の外に立っているようです。

東京労災病院の近くにある通用門みたいなところから入っていきます(警備さんはいません)

 

ツアーが始まるとまずお決まりの施設説明と下水道の役割から説明が始まります。

上に書いたような理由で来たので知らなかったのですが、この施設は水再生センターでは

日本最大の大きさなのだそうです。

処理方式としては一般的な活性汚泥法。能力としては25mプールで4000杯分の下水を

処理できるとのこと。

また日本で唯一、下水処理の中で発生した活性汚泥から発生するガスを利用した

発電システムを持っているそう。

 

その後10分程度の映像を見た後、施設内の見学となります。

見学時間120分って長くない?と思っていたのですが、日本最大規模なだけあって

場内も広いので移動時間が長めです。

 

見学するのは以下の写真の左側、西施設です。右側は東施設で昭和島駅がある方ですが

見学ツアーの対象ではありません。

設備的にはほぼ同じのようです(ガス利用の発電システムは東側)

説明を受けた教室のバルコニーから施設の全体が眺められます。

が、面積の大きい第一沈殿槽・反応槽はフタされているので見た目的には

それほど面白さはないですね。奥の方は反応槽なのですが、天井が部分に運動場が

出来ています。

東側施設もちょこっとだけ。中央の緑色のガスタンクに、活性汚泥から発生したガスが

貯蔵されているんだそうです。

その奥の灰色の建物でガスを作っているとのこと。

ついでにスカイツリーが見えます。

沈砂池。水再生センターに流入してきた水に交じっている比較的大きい水を取り除くところ、

なのですがフタの上しか見えていません。まぁ、オープンにすると臭いが

とんでもないことになるので…

三河島のポンプ場の見学の時に説明を受けたのですが、水再生センターはかなり

臭いに気を使っていますね。周辺からクレームとかが入ってから対応するのでは

大変ですからね。

japapricot.hatenablog.com

ちなみにこの隣にはポンプが8台(だったかな?)あります。

一瞬で25mプールを空に出来る能力があるのだとか。

 

こちらは反応槽です。オレンジのフタがされているところに全部槽があります。

冒頭の写真の建物も中はこんな感じなんでしょうね。

ここでは下水と活性汚泥を空気を入れてかき混ぜて、下水中の汚れを取り除きます。

活性汚泥とは微生物が大量に含まれている泥で、親指くらいの容積に何億という

微生物がいて汚れを食べて分解するというものです。

そういえば臭いはあまり気になりませんでした。

反応槽で活性汚泥と7~8時間くらい接触させて出来た処理水がこちら。

あの茶色いのがこんなに透明になるんですね。

この後、処理水に含まれている活性汚泥を沈殿させて、上澄みを海に放出します。

ちなみに上の写真で細かいゴミが浮いていますが、これは活性汚泥の欠片で

このまま海に流れたとしてもプランクトンとか魚のエサになるので問題ないのだそう。

大きいものは鳥の餌になるんだそうですが、冬になるとこれを狙った鳥がそれなりに

やってくるんだとか。

 

上の状態の水の透明度なら使えるのでは?ということで、さらにろ過をするなど

高度処理をしての利用を検討しているそうで、処理後の水がこちら。

もう、そこらの水よりもずっとキレイですね。

ただ、飲用にするには含有物質の基準をクリアする必要があるので、そこまでは

やっていないそうです。

導入例としては東京モノレールの車両洗浄に使用されているとか。水道水の6割くらいで

売っているって話でした。

 

ここが放流渠で写真の下側に海があって処理水を放流しているところです。

右側の水路は大雨などで処理水が多い時に使用するためのもの。

ちなみに大雨の時はそれ用の貯水槽があって、雨が止んでから処理するように

なっているんだそうです。

という感じの見学ツアーでした。

ノベルティというかお土産としてエコバック・クリアファイル・ボールペン、

あとパンフレットをもらいました。

 

感想としては、小学校の頃に下水処理場と呼ばれていた時に別の施設を見学した記憶が

あるのですが、大人になって色々と知識が付いてから行ったからか、結構楽しめました。

水再生センターは他にも見学できるところがあるので、違いを見に行くのもいいかもと

思いました。

 

一つ不満というか、たまたまだとは思うのですが、説明する職員の方がやたら距離が

近いというか…。タイマンだったからかもしれませんが、腕を叩いてから離してきたり

急に腕を掴んで向きを変えさせてきたり…

多分年齢からすると嘱託社員なのではないかと思うのですが、人によっては

拒否感出そうだなぁと。