梅しそ雑記

私自身の興味にまみれた自己満ブログです

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旧三河島汚水処分場喞筒場(ポンプじょう)施設を見学

開催日など 火・金休み

料金

(大人)

無料

見学時間

90分

写真撮影

可能

予約方法

オンライン予約。電話による予約も可能

公式ページ

https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/business/b4/guide/s-mikawa/

 

小学生の社会科見学だったかで下水処理場の見学に行った記憶があり、

改めて行ってみるのもいいかもと調べていたところ、こちらの施設を見つけました。

国指定重要文化財だそうです。

 

場所は荒川区。都電の荒川二丁目が最寄り駅です。

見学はツアー形式で職員の方がガイドとしてついてくれます。

朝一番の回に参加したからかもしれませんが、参加者は私ともう一人の二名でした。

職員の方が知り合いに宣伝してほしいようなことを言っていたので、割と穴場…?

 

ホームページにはそういった案内が無かったので、私は全く知らずに行きましたが、

この見学ツアーに参加するとノベルティとしてマンホールカードをもらえます。

これが結構人気らしく全国各地から、これを目的に来訪してくる方がいるようです。

他にはポストカードとハンカチ等をもらえます。

桜やツツジの季節には鑑賞会もやっているとのことでした。

 

ツアー内容は教室での説明30分・施設見学60分というスケジュールです。

説明では下水道の歴史から、この施設が建てられた経緯などの説明と、

12~13分程度のビデオ上映です。

冒頭で国指定重要文化財だと書きましたが、この施設は日本で初めての下水処理場だそうで、

大正11年に運転を開始したそうです。今から102年前のことになります。

それから平成11年に稼働を終了するまで実施に使用されていた施設です。

ここが最初の施設として建設されたのは、当時の下水処理エリアとして予定されていた

3つの内、地域としてまとまっていたからのようです。

 

説明が終わり施設内を歩いての見学へ。

見学エリアは下の写真の左下部分です。水再生センターはそれはそれで

見学ツアーがあります。他のところで予約してしまったけど、こっちで聞くのも

良かったかも。

文化財の一部である門衛所。正門近くにある警備さんの詰め所ですね。

外装や内装は補修等手が加わっていますが、建物自体は102年前のままとのこと。

このアスファルトの下には下水道管が通っていて、ここで写真の白線のように

分岐しています。

白線の先にある2つの小屋はそれぞれ水道管を遮断するゲートの操作室。

1系統ごとにメンテナンスが出来るようにここで分岐させているそうです。

近くにはこの施設の100周年で作られたマンホールが設置してありました。

マンホールカードが東京駅で配布されているとかなんとか…?

調べてみたら出てきました。まだ配布しているのかな?

www.gesui.metro.tokyo.lg.jp

下水道は地下に作られていて勾配を付けて流しているので、下水処理場まで来ると

それなりの深さになります。

そのため、処理施設に水を送るポンプ場も低めの窪地に作られています。

手前の施設は沈砂池。名前の通り土砂等大きなゴミを沈殿させる設備です。

左の配管は平成に入ってから追加されたもので、砂を取り除くための設備。

もっと昔はクレーンで砂を掴み上げてトロッコに乗せ換えていた時期もあったそうです。

今は稼働していないのでオープンになっていますが、稼働している時は蓋をしていたそう。

流入側。石がキレイに積み上げられていることが分かります。

建設に関わった人は日本橋の工事も行っていたそうで、その技術が生かされているそうです。

池の奥の建物内は機械は更新されていて、そこまで年季は感じません。

天井の鉄骨は建設当時のものが残っているとのこと。八幡製鉄製だそう。

地下に潜って沈砂池~ポンプ室の間の地下配管に入れます。

大正時代に作られたものですが、壁面がキレイな曲面になっていました。

床も当時のままで、端に固体が溜まらないようにUの字型になっています。

それからポンプ井(せい)というポンプの吸い上げ口部分に進んでいきます。

ポンプのメンテナンス時に水が流れてこないようにするために、デカいワッフルみたいな

蓋で遮蔽できるようになっています。

ポンプの下部には富士山。上の茶色いのがポンプ配管なので、少しでも

吸い上げやすいように高さを稼いでいるのだとか。

地上に戻ってポンプ室へ進んでいきます。レンガのタイルが貼られている美しい壁面。

東京駅と同じ工法だとか。

ポンプ室の中は天井が高くて広々としています。

体育館みたいだな、と思ったのですがフロア真ん中等に柱が無いため。

ガイドさんが富岡製糸場の建物に似ています、と言っていました。

あちら(富岡製糸場)は有料ですが、こちらは無料です、とも(笑)

ポンプは稼働中に更新をしていたので、比較的新しめです。メーカーは荏原製。

この頃は横軸ポンプが主流でしたが、今は縦軸ポンプが使われているとのこと。

歴代のマンホールの展示もありました。マニアック…

このマンホール、北区尾久町のマンホールなんですが一目で尾久のものだと

分かるようになっています。どこか分かりますか?*1

中二階?のテラスから全景を見ることが出来ました。

ちなみに左右の壁にあるH鋼は、耐震補強で追加されたものだそう。

最後に案内されたモニュメント。この施設に流入する下水道本管を切り取ったものだそう。

かなり大きかったです。底面はレンガ敷きなんですね。

最後の最後にビュースポット的なところに案内されて撮影をして、アンケートを書いて

解散となりました。

 

歴史的な建物を見て回るのは好きなので、結構楽しめました。

仕事の関係で下水道施設に関しても若干の知識があったので、イメージしやすかったのも

あるかもしれませんが…

見せてもらった写真だと、結構桜がキレイそうなので忘れてなかったらまた時期を合わせて

来てみたいと思いました。

*1:答え:中央に「ヲ」が9個並んでいる⇒ヲ9⇒おく