■■1日目:立山黒部アルペンルートの頂点到着。そこで見たものは■■
さて、大観峰まで来たらアルペンルートの頂上・室堂まではあと一息。
といってもトロリーバスに乗るだけなんですが。
そうです。本旅の唯一といってもいい目的のトロリーバスです。
見た目は完全にバスですが法的には無軌条電車と呼ばれ、れっきとした鉄道です。
乗り心地含めて体感してみたいなぁ、とは思っていたので運行終了までに乗れて
本当に良かった。
上の二本のレールから給電して走っているので、ハイブリッド車とかその1で乗った
電気バスとは違うんですね。
ちょっと分かりづらいですがパンタグラフを確認。バッタとかの触覚見たい。
大観峰から室堂までは3.7kmのトンネルを進んでいきます。
バス1台分の幅しかありませんが室堂から戻ってくる方はどうしているかというと
トンネルの真ん中あたりですれ違い用のスペースが設けられていて、
そこですれ違います。
トロリーバスに乗った感想としては、音は電車なのに乗り心地はバスという
まぁそのままの感想です。
架線から給電してインバーターを介してモーターを回しているので、始動時は完全に
電車が発車するときの音なんですが、走り出すと「ガタンガタン」というレールを
走る音が聞こえずバスに乗っている時と同じような揺れを感じます。
本当に乗ることが出来てよかったです。
ということで立山黒部アルペンルートの頂点、室堂に到着。
6時半頃に東京駅を出て14時前に到着。寄り道はしたものの7時間半で着けました。
乗り物に乗ってきただけではありますが、この風景を見て何故か胸がいっぱいに。
空が近い…
ちなみに気温は情報板によると10℃程度。黒部ダム辺りから比べると
流石に寒くなってきましたが、フリース素材の長袖で十分な程度の気温でした。
※6月中旬の話です
今日は室堂にあるホテルに宿泊するのですが、まだチェックインには早いし
行けるところをブラブラしてみようかなと室堂駅に戻るとこんな垂れ幕が。
頭の中には宣材写真とかで見る道路の両脇にそびえる雪の壁のイメージ…
あれってそんなに近いところにあるんだ、と思いつつ行ってみることに。
もうかなり溶けてるんじゃ?と思いつつ歩いて行くと、道路の両脇にはそれなりの
高さの雪の壁がありました。
この日の雪の大谷の最高地点が見えるところに到着。
6月中旬に差し掛かるくらいでもこんなに残っているとは思いませんでした。
…だとすると宣材写真とかで見るあの雪の大谷は何メートル積もっているんだろう。
山のほうに戻って案内図を見てみるとトレッキングコースになっていて
ちょっと散策してみるにはよさそうな感じ。
遊歩道は雪かきされているみたいだし、取りあえずみくりが池まで行ってみようと
歩いていったのですが途中からはご覧の通りの雪道…
足を踏み入れてみるとつるつるした氷ではなく、少し足が沈む程度の雪でした。
スニーカーだけどこれなら行けるか、と進んでいくことに。
この写真を撮って2,3分後に尻もちをついたのはナイショ。
何とか踏ん張って軟着陸で済みましたが…以降も何度も体勢を崩しそうになりながら
どうにか進んでいきました。
みくりが池が見える辺りの遊歩道は雪が無くて一安心。
行く前にちょっと調べたら立山の山々が池に映って綺麗、のようなんですが
半分くらい氷が張っていて望んでいたような光景ではありませんでしたが、
まぁ仕方ないですね。
縁のほうの綺麗な青色が見えたので満足。
先にも遊歩道は続いていますが雪が残っていそうだったので引き返すことに。
引き返していると池が見づらそうなところでカメラを構えている人がいました。
視線の先を追ってみると一羽の鳥…見たことない鳥だなぁ…
…あれ?もしかして特別天然記念物の雷鳥?こんなところに?!
最初自信がなかったのですが、室堂駅に自然保護センターというところがあり、
そこにある雷鳥の目撃情報を集めているカウンターで写真を見せてみると
オスの雷鳥であることが確認できました。
もっと奥地に行かないと会えないと思っていたのでビックリしました。
白い羽根のイメージだったのですが後で知ったところによると、春にかけて羽根が
生え代わり茶色くなっていくようです。岩肌に同化するためみたいですね。
遊歩道を戻っていく途中もう1羽、メスの雷鳥がいたのですが遊歩道を素早く横切って
低木の中に逃げ込まれてしまいました。
何とか撮った写真がこちら。真ん中の松ぼっくりみたいなのが雷鳥の背中なのですが…
1日目はもう少しだけ続きます。