梅しそ雑記

私自身の興味にまみれた自己満ブログです

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SHIRASE(南極観測船しらせ)を見学

開催日など

ベーシックコース:土・日

プレミアムコース:木・金

料金

(大人)

ベーシックコース:¥500

プレミアムコース:¥1,000

見学時間 約1時間半
写真撮影 自由

予約方法

オンライン予約

公式ページ

https://shirase.info/

いつも概要を文章で説明していたのですが、分かりにくいと思い色々調べて

表を入れるようにしてみました。過去の分も気が向いたら変更しておきます。

 

さて、今日は南極観測船初代しらせを見学してきました。ガイド無しのベーシック、

ガイド付きのプレミアムと2つのコースがあるのですが、せっかくなので

プレミアムコースにしてみました。

意外と穴場なのか予約はかなり余裕があります。

というか、私が参加したツアーの参加者は私のみだったため貸し切り状態でした(笑)

 

私は南船橋の駅から歩いて行ったのですが、結構遠いです。

12:00以降は近隣のサッポロビールの工場から送迎バスが1時間に1本出ているので、

それを使った方が面倒はないと思います。

 

展示館みたいな建物等は特に無く、船に乗り込みます。ほぼ案内が無いので

分かりづらいですが、サッポロビールの工場の前を横切れば船体が見えてきます。

いつも通り余裕をもってきているので、時間になるまでこちらのヘリコプターの

格納庫で待っているように言われました。

奥には売店があってコーヒー・紅茶をサービスでいただけます。

御船印が売っていたので購入しました。

上の写真で写っていますが、アニメ『宇宙よりも遠い場所』(通称よりもい)の

キャラクターパネルが置いてありました。もう6年前のアニメになるのか…

売店の近くにはこんな感じで椅子とテーブル、テレビが置いてあって

座って待つことが出来ます。

液晶テレビでは、よりもいが流れていました。いつまでも推してくれてるみたいでいいなぁ。

その隣にはブラウン管テレビも置いてあって、こちらは平成元年に南極で撮られた

ビデオが流されていました。見た時は遠くからペンギンを撮ってる映像でした。

 

時間になると研修室のようなところに通されて、パワーポイントや映像を見て

南極観測船についての説明が始まります。

前述の通り、参加者は私だけだったので説明の人とタイマンです(笑)

ちなみにその方はヘリの操縦手として4回南極に行ったことがあるとのことでした。

南極観測船は現役の二代目しらせが4代目、この初代しらせは3代目だそうです。

お台場にある宗谷が初代南極観測船だそうなので、今度行ってみようかな。

2代目のふじは名古屋にあるとのこと。

 

この研修室や食堂にあるテーブルは器が滑って落ちないように端が立っていて、

角は汁物をこぼしても溜まらないように平坦になっています。

ちなみにSHIRASEがここに係留されているのは、買い取ったウェザーニューズの

創業者で会長の方の想いでこの地にあるそうです。

 

一通り説明が終わり館内ツアーの開始です。

外のデッキ部分は荷物の搬送のため、船にしては通路が広く取られています。

運動不足解消のため、外周を走ることもあったとか。よりもいでも描写がありましたね。

艦橋前から船体側。右に見える救助艇は114名を乗せることが出来るそう。

幸いにも現役中は使用されることは無かったとのこと。

通信用のHFアンテナ。感度がかなり悪くノイズばかりなんだそうな。

代わりに衛星電話を導入したものの、当時の通話料はバカ高く恋人との通信に使用した

隊員は帰国後にとんでもない請求が来たとか。

艦橋。幅28メートルだったかな?計器類が並んでいて、男のロマンがくすぐられます。

船体に使われている板の切れ端。A4の紙よりも小さいですが、持ってみてもいいよと

言われたので持ち上げようとしたのですが、重すぎて持ち上がりません。

本当にビクともしないくらい。

船体がどれくらい揺れたのかを表すメーター。下に数字が書いてありますが、

あくまでも左右の揺れ。これに前後(上下?)の揺れが加わりとんでもないことに…

そんな時は2つ上の写真に、天井から下がっているバーがあると思うのですが、

それにつかまったりするそう。

この数字結構重要らしくて、ここを通過すると南極での任務が始まったことになり、

南極勤務の手当?は99日の勤務が必要になるんだそうです。

館内はガイド無しのツアー用に展示が充実しています。

ガイド付きだと要点をまとめて説明してくれるので、展示物をササっと見て回る

私にとってはありがたい。

これはアメリカの南極基地ですが、他の国も基本高床式になっているようで、

吹きさらしの雪が通過していくようにそうなっているそうです。

今は色々な制約があって持って帰れない南極の石。ガーネットを含んでいるって

言ってたかな?

南極から持ち帰ったという氷。触らせてもらえるとのことで触ってみました。

…うん、まぁ普通に冷たい氷ですね(笑)

ヘリコプターの離着陸を行う甲板。テニスコート4面分もあるんだそう。

説明の人はここでテニスをしていたんだそうです。ボールは海に落とさないように

ひも付きだったとのこと。

最初に行った格納庫の上には観測用のレーダーがあったり、ヘリコプターの

オペレーションをする部屋があったり。

船内にはミサワホームが設置しているブースもありました。

何故かといえば、観測隊の使う建物を作るメーカーがミサワホームだからだそう。

ただ、南極に大工をゾロゾロ連れていくわけにもいかないので、パネル同士を

組み合わせて建てる形式のものを開発したんだそうです。

写真はそのパネルの接合部分の参考展示。

隊員が持ち帰ったものなどの展示もありました。

カップラーメンの容器が小さくなっていたり、右のマグカップが変形しているのは

採水のため水深4,000メートルまで沈められたから。

これは越冬隊員の食事風景。ほぼ青物がありません。

そんなわけで水耕栽培にチャレンジしたりしているみたいです。

隊員が使用する部屋も見させてもらいました。棚があるのですが、普通に引いても

引き出せません。一度上に持ち上げることで引き出すことができます。

よく工夫されているなぁと感心しました。

見学コースには入っていませんが、船内はこんな急な階段ばかり。

続いて食堂に来ました。厨房が結構広いです。ここで11名の調理師が230名分の

食事を毎日作るんだそう。

食堂の椅子は船が揺れても椅子が飛んでいかないように、こうして固定できるように

なっていました。

食堂の一角には遊戯コーナーも。麻雀…は規則上出来ないので、ボードゲームや

カードゲームをしていたんだそうです。

プロジェクターもあって映画も流していたそう。

映画などの撮影にもよく使われるそうで、俳優さんのサインがありました。

上段右から2枚目の綾瀬はるかさんが説明の人の推し(笑)

よりもいのパネル展示もありました。こうしてみていると見返したくなってきました。

ちなみに音撮りにこのSHIRASEが使われていて、歩く音とかドアの開閉音が

アニメで使われているんだそうです。

これ、電気を消した寝室なのですが赤いライトだけが光っています。

急に外に出ることがあっても目がすぐに慣れるように、夜はこの照明だけなんだそうです。

医務室には歯医者で使う台や手術台があったりしましたが、面白かったのは

理髪室でした。

左の掲示には『恐怖の理髪屋』の文字…。何が恐怖かといえば、長期にわたる

観測任務の中、さすがに理容師などを連れていくわけには行かないので、

少し技術を学んだ隊員が他の隊員の髪を切る。どんな出来栄えかは出来てからのお楽しみ。

だからだそうです。実際に髪を切られた隊員の写真が貼ってあったのですが、

ザビエルカットになっていました。帽子を被るから関係ないとは説明の人が

言っていましたが。

概ねこんな内容で、売店を見る時間があり最後にSHIRASEの撮影スポットで

撮影して解散となりました。

 

感想としては、予想を超えて楽しかったです。

というか、ガイド付きじゃなかったらここまで楽しめなかったかもしれません。

実際に体験してきた人の貴重な話を色々聞けて大満足です。

ガイド付きと無しだと行けるルートが違うのかは聞きそびれてしまいましたが、

もし次行くことがあってもガイド付きで参加したいと思います。