たまにポストアポカリプスな世界観の作品を見たくなることがあります。
そんな時にこの作品はおススメです。
主人公のチトとユーリがケッテンクラートという車両に乗って、彼女たちが暮らす
塔のような世界を登っていきます。
チトは頭がよく慎重派で、ユーリは能天気であまり考えずに話をするタイプで
凸凹コンビですが、世界の状況が状況なので基本的には仲が良く困難を
乗り越えていきます。ある意味百合漫画だと思います。
絵柄は独特な感じですが、滅びかけている世界の様子がよく描かれていて
不思議と引き込まれます。
文明は崩壊しているのですが、崩壊前の施設は設定がよく練られていて、
考察も捗ります。
滅びかけている世界で生きる彼女達だからこそ、生き死にについて
作中で語ることがあり、小さなことですが気づかされることもあります。
ほとんど人のいない世界ですが、それでも出会いがあり別れもあります。
寂しさもありますが、チトとユーリには何かしら残していくので、
胸が熱くなってきます。
物にはなりますが最終盤にあるものと別れたときは涙をこらえるのに必死でした。
この作品を知ったきっかけはアニメでした。
途中までですが、原作の雰囲気が良く再現されていたと思います。
挿入歌の雨だれの唄は名曲だと思う。
今wikipediaを見てみたらEDは原作者が単独で担当したようです。すごい…
全6巻で読みやすいのに情報量は多いので、終末週末に読むにはちょうどいい
ボリュームだと思います。