開催日など | 木曜日 |
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料金 (大人) |
無料 |
見学時間 |
90分 |
写真撮影 |
可能 カメラ持ち込みは基本不可(後述) |
予約方法 |
インターネット |
公式ページ |
勝どき橋は家から近いところにあり、子供のころから利用している橋です。
以前、橋のたもとにある資料館に行った時に見学ツアーのチラシを見て
存在を知り今回ツアーに参加してみました。
場所は…ご存じの方はご存じですね。ちなみに集合場所は築地側のたもとに
かちどき橋の資料館という建物があり、こちらに集合します。
見学ツアーの開始前にフルハーネス型の安全帯を装着します。この後5~6m程度の
梯子を昇り降りするためです。中々身に着ける機会が無いのでちょっとワクワクします。
↓念のためフルハーネス型の安全帯はこんなヤツです。ふとももの輪っかが無くて
股下にベルトを通すタイプでしたが。
それから荷物は全てロッカーに預けるように言われます。基本的にはポケットに入る程度の
荷物しか持っていけないと思っていた方がいいです。
ツアーの始めは勝どき橋の開閉の仕組みなどについての映像を見ます。
運転方法について詳細な説明までされましたが、ちょっとマニアック過ぎるような…
でも操作盤のボタンが誤操作防止のために、引いて操作するようになっているのは
なるほどと思いました。
ツアーの始めのほうは資料館内で簡単に設備について説明が入ります。
この資料館、元々は変電所として使っていたんだそうでこの2基のモーターは
交流で受電した電気で直流の電気を発電していたとのこと。
それから真ん中の鉄板の下に電線が通っていて橋のほうに電気を送っていたようです。
外には確かに変電所と書かれた銘板が…よ、読めない。
資料館として後から建てたにしてはやたら天井が高いなと思っていましたが、
モーター等を運ぶためのクレーンがあるからだそうです。
ちなみに資料館の横の護岸の一部がぽっかり空いている箇所があるのですが、
これは発電機からの電気ケーブルが残っているからだそうで塞げなかったとのこと。
通りがかる度に気にはなっていたのですが、そういう理由だったとは…
それから橋を渡って橋脚へ行きます。ちなみに見学エリアは写真のような感じ。
上は運転室で操作盤とかがあります。下は主に橋の真ん中を開閉するための機械が
収まっているところです。
と、その前に橋の真ん中あたりにあるアーチについて説明がありました。
これ、てっきり装飾的なものだと思っていたのですが、昔路面電車が走っていたので
その電線を渡すための支柱なんだそうです。へー!
そんな説明を聞いてからいよいよ普段入れないエリアへ。
勝どき橋には同じような塔?の部分が4つありますが、それぞれ役割が違い
築地側下流 | 運転室 |
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築地側上流 |
宿直室 |
勝どき側下流 |
倉庫 |
勝どき側上流 |
監視室 |
このような用途になっていたとのこと。全部機械室なイメージでした。
中は当然のごとく狭いので上手く全体が写せていませんが、操作盤と計器が並んだ盤が
置かれています。
これが操作盤。奥側のドアノブっぽいのがスイッチでこれを引き上げることで
スイッチがONになるそうです。
写真に写っていませんが上と右側には橋の角度を示す計器もありました。
橋の開閉は予約制だったそうで、朝とか夕方の決まった時間に開閉する感じでは
無かったそうです。
周りを囲むのはこんな感じの盤です。うん、何が何やら。
そういえば、昔こち亀のアニメだったかで両さんが勝どき橋を開けるみたいなエピソードを
見た記憶があるのですが、電気が来ていないので出来ないんですよね。
アニメだとその辺どうしてたかはもう覚えていませんが…
盤の裏側にも行けて歩道のほうを見下ろせました。この角度から見る日が来るとは…!
ちなみに、写真の真ん中あたりに連なっている電灯はバブルの頃に
後付けしたものだそうです。
そしていよいよ橋脚の中に進んでいきます。入り口はやたら低いです。
こんな感じの梯子を5~6mほど降りていきます。若干傾斜が付いていたので
ちょっと安心?
梯子を降りてからもさらに階段で20段ほど降ります。
降りた先はこんな感じのスペースになっていて、少しヒヤッとします。
上に見えている灰色の部分の上が道路ですね。車を通るたびにガッタンガッタン聞こえます。
上の写真で右側に見えている壁ですが、丸い部分には昔照明が入っていたそう。
川の水面は大体丸い部分くらいにあるそうなので、立っている部分は水面よりも
下になります。
緑の部分はカウンターウェイトで1000トンもあります。開閉部分の道路が
片側で1000トンあるので、この重りのおかげでそれほど大きい力でなくても
開閉できるようになっているとのこと。
緑色の部分で700トンあって周りについている灰色の部材が約300トン。
初期の頃の調整や補修などで重量のバランスが変わった時に調整が容易になるように
こうなっているそうです。
開閉用のモーター部分ですが、カウンターウェイトのおかげでそれほど大きくありません。
ミニ四駆のモーター軸受けに付けるヤツ!(違わないけど違う)
これが両側にあって橋の開閉をしていました。
少し上に上がると橋の開閉機構における支点部分があります。
少し昔、勝どき橋を開閉しようみたいなプロジェクトがあったそうなのですが、
その検討の際にネックとなったのがココらしいです。
軸受け部分なのでグリス(粘度の高い油)が入っているのですが、
これをどう新しいものにするかが問題になったそうです。
…私はモーターの仕組みの知識があるので分かりましたが、かなりマニアックな話です。
確かにそんなプロジェクトを何年も前に聞いた記憶があったのですが、
音沙汰がなかったのはそういうことかと納得しました。
案内してくれた人が好きなポイント。うーん、マニアック…
どこかの技術紙だったかの表紙にもなったとか?
橋脚の一部は外に通じています。以前はフェンスが無かったそうで、
ハトが侵入してきていたんだとか。
運転室側から宿直室側まで行き、反対側も同じような設備があるのを見て
橋に上がり資料館に戻ってアンケートを書いて解散となりました。
宿直室側では当時使っていたという小便器もあったのですが、
まぁ綺麗なものではないので省略(笑)
感想としてはとても面白かったです。90分があっという間でした。
普段見れないところに入れたのもありますし、個人的には機械室みたいなのを見るのが
好きなので大満足です。
参加人数が少な目なツアーなので、ちょっとしたことでも質問しやすかったのも
良かったと思います。